【施術者へ】僧帽筋の解説！初心者でも分かりやすいように解説

こんにちは！セラピスト・整体師・ダイエットアドバイザーのゆーパパです。
今回は「僧帽筋」の基本と関連部について解説していきます。
あなたは以下のような方ですか？

〇セラピスト・整体師を始めたばっかりで、「僧帽筋」って何…？
〇「僧帽筋」…　まずは読み方から知りたい…。

という方でしたらぜひ最後までご覧ください。
記事の最後の欄には「おさらいPOINT」として総まとめを書いておきます。
またセラピスト・整体師歴１８年以上の筆者の見解も含めながら書いていきますね。
そして最後の欄には自主勉強用で【PDF】も置いておきます！
ぜひ活用してくださいね！

文章のデザイン
絶対「覚えてほしい」＝太字
この記事の要点＝黄色マーカー
筆者の思い＝赤下線

それでは行きましょう！

僧帽筋の解説！ざっくりと。
僧帽筋のストレッチを知ろう
僧帽筋の「トリガーポイント」と「放散痛」
僧帽筋のアナトミートレイン
最後におさらい！

僧帽筋の解説！ざっくりと。

では、全くの初心者の方向けに「僧帽筋」とはどのような筋肉なのか解説していきます。
ちなみに「そうぼうきん」と読みますよ。
僧帽筋は「肩甲骨の動き」に関わる筋肉です。
代表的な僧帽筋の働きとしては「肩をすくめる」「肩甲骨を背骨に寄せる」動きなどがあります。
また、この「僧帽筋」は背面に付着する大きな筋肉なので、「上部」「中部」「下部」と分けられています。
この「上部」「中部」「下部」で少しずつ筋肉の働きが変わりますが「肩甲骨を背骨に寄せる」という動きだけは共通しています。

また、この僧帽筋は「肩こりの筋肉」としても代表的な筋肉ですので、早いうちに覚えておきましょう。

POINT〇僧帽筋は「上部」「中部」「下部」の繊維でできている
〇「肩をすくめる」「肩甲骨を背骨に寄せる」する時に働く
〇「肩こり」に代表される筋肉である

上記には簡潔に書きましたが、下には専門用語でも記載しておきますね。
(最初は分からないですけど、見慣れると頭に入りますよ)

僧帽筋
「上部」
起始：後頭骨上項線、外後頭隆起、項靭帯を介してすべての頸椎の棘突起
停止：鎖骨外側１／３
作用：肩甲骨上方回旋
　　　肩甲骨内転
　　　肩甲骨挙上
　　　頸部伸展
「中部」
起始：頸椎７番～胸椎３番までの棘突起と棘上靭帯
停止：肩甲骨肩峰、肩甲棘
作用：肩甲骨内転
「下部」
起始：胸椎４番～胸椎１２番までの棘突起と棘上靭帯
停止：肩甲棘三角
作用：肩甲骨上方回旋
　　　肩甲骨内転
　　　肩甲骨下制
支配神経
運動支配：第１１神経(副神経)
感覚支配：頸神経の後枝(C２-３-４)

僧帽筋のストレッチを知ろう

では、僧帽筋のストレッチについて見ていきましょう。
下の「２つ絵」のストレッチを見てください。

先ほども言いましたように僧帽筋は広範囲に付いている筋肉ですので「２種類のストレッチ」を作りました。
一つ目のストレッチは「僧帽筋の上部繊維」、２つ目のストレッチは「僧帽筋の中部繊維」を伸ばすストレッチになります。
２種類のストレッチを効果的に行うには以下のように行ってみてください。

僧帽筋のストレッチその１1. 上半身を固定する（椅子に座るなど）
2. 頭を真横に倒す
3. 首の横側が伸ばされていることを確認する

僧帽筋のストレッチその２1. 上半身を固定する（椅子に座るなど）
2. ストレッチする側の腕を鎖骨付近まで持ってくる
3. 背骨～肩甲骨周りが伸ばされていることを確認する

しかし、ただ行えば良いだけではありません。
以下の内容も意識して効果的な僧帽筋のストレッチを行ってください。↓

効果的な僧帽筋ストレッチの注意点（その１）〇「上半身を固定」し、首だけが真横に行くように意識
〇伸ばしている側の肩を真下に下ろす
〇「頭に添えている手」は軽く固定する程度で良い

効果的な僧帽筋ストレッチの注意点（その２）〇「上半身」はブレないようにする
〇伸ばす側の腕は９０°付近まで挙げ、反対側の腕でしっかりと固定する
〇「肩甲骨」を外側に持っていくイメージで行う

これらを意識しながら「僧帽筋のストレッチ」を行うと効果的にできますよ。

僧帽筋の「トリガーポイント」と「放散痛」

では、次に僧帽筋の「トリガーポイント」と「放散痛」を見ていきましょう。
ちなみに、「トリガーポイント」と「放散痛」を簡単に説明すると、トリガーポイントとは「痛み・症状を発生させるコリ」を言い、放散痛とは「痛み・症状を感じる箇所・範囲」を言います。

このように「僧帽筋」は筋肉全体に痛みを感じやすいです。また、こめかみ周り中心に側頭部に放散痛が出ることも特徴であります。
したがって、「肩こり」からの「側頭部に頭痛」を訴えるようなお客様・患者様であれば、「僧帽筋」も選択肢に入れながら施術計画を行うといいかもしれません。

「トリガーポイント？」「関連痛？」施術者として知るべきこととは？

僧帽筋のアナトミートレイン

では、僧帽筋が関連しているの「アナトミートレイン」を確認しましょう。
ちなみにアナトミートレインを簡単に言いますと、筋肉と筋肉を繋ぐ「筋膜」を一本のラインに表したものです。

このように僧帽筋が関わるアナトミートレインは「スーパーフィシャル・バックアーム・ライン」になります。

単語解説〇スーパーフィシャル：浅層
〇バック：後ろ側
〇アーム：腕

したがって、お客様・患者様の症状の訴えが「僧帽筋」かな？となったらこの「スーパーフィシャル・バックアーム・ライン」も踏まえた施術構成も考えてみましょう。

〇スーパーフィシャル・バックアーム・ラインの解説：コチラ！

アナトミー・トレインって何？どんなラインで種類はいくつ？？

アナトミートレインとは何？という方に書いた記事です。「12本のラインってどんなライン？」「わかりやすい形で教えて！」という方は最後まで見てくださいね。セラピスト・整体師の初心者向けに書いていますので、できるだけ分かりやすく・具体的に書きました。

最後におさらい！

では、最後におさらいをしましょう！

おさらいPOINT
〇僧帽筋　⇒　「上部」「中部」「下部」に分かれ、肩こりの代表的な筋肉
〇僧帽筋の働きは「肩をすくめる」「肩甲骨を背骨に寄せる」
〇僧帽筋のストレッチの注意点は「上半身は固定」「首や腕の位置」に気を付ける
〇僧帽筋のトリガーポイントは「頭痛」にも関連
〇アナトミートレインでは指先から肩首まで繋がるのが僧帽筋

これらの要点をしっかりと押さえてくださいね！
きっと今以上の施術ができますよ。
また、これらの内容は今日だけでは覚えられません。
ですので、繰り返し見てもらって「自分のもの・技術」にしてくださいね。
そしてPDFはコチラです！↓

僧帽筋の自主勉強用PDF

このページの画像をまとめて置きました。
ぜひ日頃の勉強に活用してください！
一緒に頑張りましょう！！