このページは、店長がいなくても現場が回るための「判断の型(考え方)」の一部です。
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⑩ 売上は「母数」で決まる
このページは、店長がいなくても現場が回るための「判断の型(考え方)」の一部です。
「OS」とは、「判断と行動」を統一する「土台」です。
「店長OS」とは、店舗で行うスタッフの判断と行動を、同じ基準でそろえるための考え方です。
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もう一人の店長OS > 第3章|もう一人の店長OS > ⑩ 現場行動OS|人によって動きがズレなくなる考え方
⑩ 現場行動OS|人によって動きがズレなくなる考え方
判断基準(⑧)を揃えた。
売上構造(⑨)で、どこが弱いかも見えるようになった。
それでも店舗が崩れる場面があります。
それはだいたい、忙しい日です。
「忙しい日は仕方ない」
「混乱するのは当たり前」
「今日は回すだけで精一杯」
もちろん忙しい日は大変です。
でも、忙しい日に崩れる店は、売上が安定しません。
だからここで作るのが現場行動OSです。
役割は一つ。
忙しい日ほど、現場の動きを揃えることです。
現場が崩れるのは「能力」ではなく「行動の優先順位がズレる」から
忙しい日ほど、現場には色々起きます。
- 予約が詰まる
- 遅れが連鎖する
- 対応が重なる
- イレギュラーが入る
ここで現場が崩れる原因は、だいたいこれです。
「何を先にするか」が人によってズレる。
ズレると、現場はバラバラに動きます。
バラバラに動くほど、詰まり、遅れ、ミスが増えます。
だから現場行動OSは、能力を上げる話ではなく、
動き方の共通基準を作る話です。
現場行動OSは「3つの動き」を揃える
忙しい日でも安定する現場には共通点があります。
それは「やることが少ない」のではなく、順番が揃っていることです。
現場行動OSでは、まずこの3つを揃えます。
- ① 詰まりを作らない動き
- ② 遅れを広げない動き
- ③ 売上を落とさない動き
① 詰まりを作らない動き
忙しい日に最初にやるべきことは「頑張る」ではありません。
詰まりを作らないことです。
詰まりを作る典型はこうです。
- 確認が止まる(判断が遅い)
- 受付・会計・案内が滞る
- 小さな例外処理が積もる
だから忙しい日は、現場の行動優先順位をこう決めます。
詰まりを取る行動を、最優先にする。
(受付・案内・会計・枠調整・連絡など)
※業態に合わせて「詰まりポイント」は変わります。
ただし、詰まりを放置すると、全てが崩れます。
② 遅れを広げない動き
遅れはゼロにはできません。
でも、広げるか止めるかは設計できます。
遅れが広がる店は、だいたいこうなります。
- 1人の遅れが全員に伝播する
- 誰が何を優先するかが揃わずバタつく
- 連絡が遅れ、説明が後手になる
ここで効くのは、行動の型です。
遅れが出たときの行動テンプレ(最小)
- 事実確認:何分遅れか/どこで詰まっているか
- 影響範囲:次の枠に影響するか
- 連絡:必要なら早めに伝える(お客様・スタッフ)
- 調整:枠・担当・順番を調整する
これが決まっているだけで、遅れは広がりにくくなります。
③ 売上を落とさない動き
忙しい日に売上が伸びない理由は、⑨で整理した通りです。
単価と継続が落ちやすい。
だから現場行動OSでは、忙しい日でも守る「最低ライン」を決めます。
忙しい日でも守る最低ライン(例)
- 提案:一言だけでも必ず提案する
- 継続:次回につながる一言を必ず伝える
- 記録:最低限のメモを残す(次回の質を落とさない)
※「完璧な提案」ではありません。
“忙しい日でも落とさない一言”を全員で揃えることが目的です。
現場行動OSで最初に決める「合図(サイン)」
ここが実務でかなり効きます。
忙しい日に現場が崩れるのは、だいたい「切り替えが遅い」からです。
だから、現場の合図を決めます。
この状態になったら、優先順位を“忙しい日モード”に切り替える。
切り替えサインの例
- 予約が◯枠以上連続で埋まった
- 遅れが◯分以上になった
- 受付・会計が滞り始めた
合図があると、スタッフ同士で言いやすくなります。
「忙しいから仕方ない」ではなく、切り替えるという運用になります。
現場行動OSのゴール:人が変わっても崩れにくい
ここまでをまとめると、現場行動OSのゴールはこうです。
- 忙しい日ほど動きが揃う
- 詰まり・遅れが連鎖しにくい
- 単価・継続の最低ラインが守られる
これができると、売上は「運」ではなく「構造」で安定し始めます。
第4章へ:教育と定着
第3章(⑦〜⑩)で、OSの中身が揃いました。
でも、OSは読んだだけでは現場に定着しません。
次の第4章では、OSを「共通言語」にして根づかせる方法を整理します。
新人教育が回らない理由、教えたはずが起きる理由、定着のサインへ進みます。
次に読むページ
現場行動OSで、忙しい日ほど動きを揃える型ができました。
次は、このOSを現場に根づかせるための「教育と定着」に進みます。
👉 次へ:⑪ 新人教育が回らない本当の理由
👉 前へ:⑨ 売上構造OS|数字を感覚ではなく「構造」で見る
👉 第3章の一覧に戻る:第3章|もう一人の店長OS(⑦〜⑩)
前後ナビ(このOSの中での位置づけ)
第3章では、
店舗を「戦略」で回すための視点を整理してきました。
⑦で戦略の存在を確認し、⑧で判断基準を置き、
⑨で客層を構造として捉えました。
この⑩では、それらを一本にまとめます。
売上は、母数で決まる。
客層の割合は、ほとんど変わりません。
変えられるのは、母数です。
だから、売上を上げたいなら、
「頑張り方」を変えるより、
母数をどう増やすかを考える必要があります。
そして次の第4章では、
母数を増やすために欠かせない要素――
宣伝と、それを続けるための仕組みを扱います。
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⑨ 客層は3種類に分かれている - 🔜 次の記事:
⑪ 宣伝しない店舗は存在しない
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