こんにちは!セラピスト・整体師の肥後です!
今回は「自分の強みの見つけ方」について解説していきたいと思います!
同じ店舗で働いていると、他のセラピストの売上や指名数が気になることがあります。
「自分には何か足りないのかもしれない」
そんなふうに周りと比べて、自信をなくしてしまうこともあるでしょう。
売上や指名数は、セラピストとして働くうえで大切な数字です。
しかし、その数字だけでセラピストとしての価値がすべて決まるわけではありません。
そして、自分では当たり前だと思っていることが、お客様にとっては「あなたを選ぶ理由」になっているだってあります。
この記事で、他のセラピストの数字と比べるだけでは見つけにくい、「自分の強み」を見つけるための考え方について考えていきましょう。
売上や指名数を見るたびに、自分に自信がなくなっていませんか?
同じ店舗で働いていると、どうしても他のセラピストの数字が目に入ります。
売上や指名数は、あなたというセラピストを表す「一つの数字」であって、
「すべて」ではありません。
数字だけを見て他の人と比べ続けていると、
本当は自分が持っている良さまで見えなくなってしまうことがあります。
数字は分かりやすいからこそ、人と比べてしまいやすい
- 売上が30万円の人と20万円の人
- 指名が20件ある人と10件の人
数字だけを並べれば、どちらが多いのかはすぐに分かります。
だからこそ、私たちは数字を使って自分と他人を比べてしまいます。
しかし、その数字が生まれた背景までは同じでしょうか。
お客様との相性や得意としている施術、
性格や接客の雰囲気なども一人ひとり違います。
条件が違う人同士の数字だけを切り取って、
「自分のほうが劣っている」と判断する必要はありません。
数字は仕事の状態を確認するためにはとても便利です。
ただし、自分の価値を決めるための数字ではありません。
売上や指名数だけでは、セラピストの価値は決められない
たくさん話をして場を盛り上げることが得意なセラピストもいれば、
静かに過ごしたいお客様から好まれるセラピストもいます。
どちらが優れているという話ではありません。
お客様がセラピストに求めているもの自体が、一人ひとり違います。
そして、自分では「こんなことは普通」と思っている部分が、
お客様にとってはあなたを選ぶ理由になっていることもあります。
- 説明が分かりやすい。
- 話をきちんと聞いてくれる。
- 施術中に安心して眠れる。
こうしたものは、売上表や指名数の一覧を眺めているだけでは見えてきません。
だから、自分より数字の高いセラピストを見て
・「自分には強みがない」
と決めつける必要はありません。
大切なのは、「他の人より数字が高いか」ではなく、
・「自分はお客様から何を求められているのか」
を知ることです。
そこに目を向け始めると、今まで数字だけでは見えていなかった「自分の強み」が少しずつ見えてくるようになります。
もう一度、セラピストとしての「自分の悩み」を振り返りたい方はこちら
関連記事:セラピストはやめとけと言われる6つの理由|20年続ける私が本音で解説
セラピストには、それぞれ違った「求められ方」がある
セラピストとして働いていると、「もっと多くのお客様から選ばれたい」と思うことがあります。
しかし、セラピストに違いがあるように、お客様が「この人にお願いしたい」と感じる理由にも違いがあります。
大切なのは、自分がどんなお客様から、どのような理由で選ばれているのかを知ることです。
すべてのお客様から選ばれる必要はない
どれだけ技術を身につけても、すべてのお客様から指名されることは難しいものです。
施術の好みだけではありません。
話し方、声の大きさ、接客の距離感、施術のテンポ、説明の仕方など、お客様が心地よいと感じるポイントはそれぞれ違います。
セラピストとお客様には「相性」があり、その相性も選ばれる理由の一つになります。
もちろん、基本的な技術や接客を身につけることは必要です。
しかし、その先まで
「誰からも好かれるセラピスト」
を目指してしまうと、自分の良さが分からなくなることがあります。
自分に合わなかった一人のお客様を見るよりも、
「自分を何度も選んでくれているお客様」
に目を向けてみてください。
自分では気づいていない部分がお客様に評価されていることもある
自分の強みを聞かれて、すぐに答えられる人はそれほど多くありません。
・「肩をほぐすのが得意です」
・「解剖学を勉強しています」
このように技術面から考える人も多いでしょう。
しかし、お客様が評価しているものは、必ずしも自分が「得意」と思っているものとは限りません。
- 「話をちゃんと聞いてくれる」
- 「毎回、体の状態を確認してくれる」
- 「安心して任せられる」
このような何気ない言葉の中に、その人があなたを選んでいる理由が隠れていることがあります。
自分の強みは、「自分がすごいと思っていること」ではなく、お客様が「自分の言動に価値として感じている」ものと考えても良いかもしれません。
まずは、自分を選んでくれているお客様が何を喜んでいるのかを思い返してみる。
自分の強みを見つける最初の一歩は、自分を見ることだけではなく、お客様から見た自分を知ることです。
そこから、自分では気づいていなかった「自分らしいセラピストとしての価値」が少しずつ見えてきます。
自分の強みは「得意なこと」だけを考えても見つからない
自分の強みを見つけるときに大切なのは、「何が得意か」だけではなく、「お客様が自分の何を評価してくれているのか」を考えることです。
そのためのヒントは、普段のお客様とのやり取りの中にあります。
お客様からよく言われる言葉を振り返ってみる
施術をしていると、お客様からいろいろな言葉をもらいます。
・「いつも丁寧ですよね」
・「話しやすいからつい話してしまう」
・「ここに来ると眠ってしまう」
一つひとつは、何気ない言葉に聞こえるかもしれません。
しかし、同じようなことを何人ものお客様から言われているのであれば、
それは「偶然ではない可能性」があります。
たとえば、「話しやすい」と何度も言われるのであれば、相手が話しやすい距離感を自然につくれているのかもしれません。
自分にとって当たり前にできていることほど、自分ではその価値に気づきにくいものです。
だからこそ、自分の中だけで「強みは何だろう」と考え続けるよりも、これまでお客様から言われた言葉を思い返してみてください。
そこには、自分では気づかなかった特徴が表れていることがあります。
「なぜ自分を選んでくれたのか」に強みのヒントがある
もう一つ振り返ってほしいのが、指名してくれているお客様です。
ここで大切なのは、「何人から指名されているか」ではありません。
「そのお客様は、なぜ自分を選び続けてくれているのか」を考えることです。
同じ店舗には、自分以外にもセラピストがいるでしょう。
それでも何度も自分を選んでくれているのであれば、そこには何かしらの理由があります。
・施術が体に合っているのかもしれません。
・体の状態を覚えてくれていることに安心感を持っているのかもしれません。
その理由は、一人ひとり違います。
だから、「指名が10人しかいない」と人数だけを見るのではなく、
その10人が「なぜ自分を選んでくれているのか」を見てみる。
すると、同じような理由が少しずつ見えてくることがあります。
- 「丁寧に話を聞く」
- 「話したいことを察している」
- 「静かな時間を大切にする」
こうした共通点が見つかれば、それはこれから自分が伸ばしていく方向を考える材料になります。
強みとは、自分で無理につくるものではなく、すでにお客様との関係の中に表れているものを見つけていくことでもあります。
他のセラピストと比べて
「自分に何が足りないのか」
を探し続けるのではなく、
「自分は何を理由に選ばれているのか」
を探してみる。
その視点を持つことで、自分の強みは少しずつ具体的なものになっていきます。
「周りと比較してしまう自分」を見つめ直したい人はこちら
関連記事:周りと比較してしまう…。セラピストが自信を失う本当の理由とは?
自分の強みが分かると、伸ばすべきものが見えてくる
自分の強みが少しずつ見えてくると、次に考えたいのが「これから何を伸ばしていくか」です。
自分の強みが分かるということは、「何ができるか」を知るだけではなく、「これから何を伸ばしていくか」を決める基準を持つことでもあります。
苦手をすべて克服するより、求められている部分を伸ばしていく
苦手なものがあると、どうしてもそこを直したくなります。
・会話が苦手なら、もっと話せるようになろう。
・知識が足りないなら、もっと勉強しよう。
こうした努力が必要な場面もあります。
ただ、本当にすべてを克服しなければならないのでしょうか。
たとえば、会話を盛り上げるのが苦手でも、静かに過ごしたいお客様から「落ち着く」と言われているのであれば、その特徴を無理に変える必要はないかもしれません。
苦手なことを平均まで引き上げることだけが、成長ではありません。すでに求められている部分を、さらに伸ばしていくことも立派な成長です。
自分なりの強みが、施術や接客の軸になっていく
強みが分からないまま働いていると、周りの影響を受けやすくなります。
指名の多い人が新しい技術を学べば、自分も同じものを学びたくなる。
それ自体が悪いわけではありません。良いところを学ぶことは、自分を成長させるためにも必要です。
ただ、周りに合わせ続けているだけでは、
「自分はどんなセラピストになりたいのか」
が分からなくなることがあります。
そこで一つの基準になるのが、「自分の強み」です。
「体の状態を丁寧に確認すること」を評価されているのであれば、体を見るための知識をさらに学ぶ。
「安心して施術を受けられる」と言われるのであれば、施術だけではなく、声のかけ方や空間づくりまで考えてみる。
自分の強みを中心に考えると、「何を学ぶか」「何を磨くか」「どんな接客をするか」に自分なりの基準が生まれます。
その基準ができれば、周りのセラピストと違うことを必要以上に不安に感じなくなります。
むしろ、その違いこそが
「この人にお願いしたい」
と思ってもらえる理由になることがあります。
自分の強みを知ることは、他のセラピストより優れているものを探すことではありません。自分がこれから進んでいく方向を見つけることです。
比べる相手を変えると、セラピストとしての成長も変わる
セラピストとして働いていれば、周りの売上や指名数が気になることはあります。
しかし「他のセラピストと比べてどうなのか」だけではなく、「以前の自分と比べて何が変わったのか」を見ることです。
自分の強みを知り、それを少しずつ伸ばしていけば、数字だけでは見えなかった自分自身の成長にも気づけるようになります。
他人の数字ではなく、昨日までの自分を一つの基準にする
少し前の自分を振り返ってみてください。
以前より、お客様の体の状態を確認できるようになっていないでしょうか。
以前より、施術中のお客様の反応に気づけるようになっていないでしょうか。
「気持ちよかった」と言われる場所が増えたり、再び自分を選んでくれるお客様が一人増えたりしているかもしれません。
成長とは、誰かを追い越したときだけに起きるものではありません。以前できなかったことが、少しずつできるようになっていくことも成長です。
もちろん、売上や指名数を伸ばしたいのであれば、その数字と向き合う必要があります。
しかし、そのときも「○○さんより少ないから」という理由だけで考えるのではなく、
- 「先月の自分と比べてどうだったか」
- 「何を変えた結果、数字がどう動いたのか」
と考えてみる。
そうすれば、数字は自分を責める材料ではなく、自分の成長を確認する材料に変わっていきます。
自分の強みを知ることが、自分らしい働き方につながっていく
セラピストとして長く働いていくと、技術だけではなく、働き方について考える場面も増えていきます。
・どんなお客様に来てもらいたいのか。
・何を学んでいきたいのか。
・どんなセラピストになりたいのか。
こうしたことを考えるときにも、自分の強みは一つの基準になります。
周りのセラピストと同じことをする必要はありません。
自分を選んでくれているお客様がいて、その人たちが自分の何かに価値を感じてくれているのであれば、まずはそこを大切にしてみてください。
自分らしい働き方は、「他の人と違うことをする」ことから始まるのではなく、「自分は何を大切にしたいのか」を知ることから始まります。
売上や指名数が高い人を見て、焦ることもあるでしょう。
そんなときは、
「自分には何が足りないのか」だけではなく、
「自分にはすでに何があるのか」も振り返ってみてください。
他人と比べて自分の価値を決めるのではなく、自分の強みを知り、それを少しずつ育てていく。
それが、周りに振り回されず、自分なりのセラピストとしての道をつくっていくための一歩にもなりますよ。

