こんにちは!セラピスト・整体師の肥後です!
今回は「技術に自信を持つ」ことについて解説していきたいと思います!
「もっと施術が上手くなれば、自信を持てるようになる」
そう思って、新しい手技を覚えたり、動画を見たり、体のことを勉強したりしていませんか?
もちろん、技術を磨くことはセラピストにとって大切です。
しかし、技術が増えても
「他のセラピストの方が上手いのではないか」
と、不安がなくならないことがあります。
もしかすると、自信が持てない原因は「技術が足りないから」だけではないのかもしれません。
この記事では、「上手い・下手」という基準だけでは見えてこない、施術への自信につながる考え方についてお伝えします。
「自分は施術が下手なのかも」と感じていませんか?
施術の仕事をしていると、
- 「自分の技術は本当にこれでいいのかな」
と不安になることがあります。
学校や研修で技術を覚えて、何度も練習して、実際にお客様の体を施術するようになっても、自信を持てるとは限りません。
むしろ、経験を重ねるほど周りが見えるようになり、
・「もっと上手い人がいる」
・「自分にはできない施術がある」
・「今日のお客様は満足してくれたのかな」
と考えることも増えていきます。
技術を身につければ自然と自信がつくと思っていたのに、なぜか不安がなくならない。
そんな感覚を持っているセラピストは、決して珍しくありません。
では、本当に「施術が下手だから」自信を持てないのでしょうか。
まずは、私たちがどんなときに自分の技術を疑ってしまうのかを考えてみましょう。
お客様の反応が薄いと、自分の技術を疑ってしまう
施術をしていて、お客様から
「そこ、すごく効きます」
「体が楽になりました」
と言ってもらえれば、少し安心できると思います。
反対に、
施術中のお客様の反応がほとんどなかったり、
施術後に「ありがとうございました」と足早に帰られると、
- 「気持ちよくなかったのかな」
- 「押す場所が違ったのかな」
- 「自分の施術が下手だったのかな」
と不安になることがあります。
特に経験が浅いうちは、
お客様の反応は、
自分の技術を「上手いか、下手か」で判断している
と思いがちです。
しかし、お客様の反応は人によって大きく違います。
施術中によく話す方もいれば、ほとんど話さない方もいます。
気持ちよくても声に出さない方もいますし、施術後に大きなリアクションする方もいます。
それなのに、その日の反応だけを見て、
「反応が薄い=自分の施術が下手」
と考えてしっています。
お客様の反応はもちろん大切です。
しかし、それだけで自分の施術すべてを評価してしまうと、
お客様の反応だけで、毎回気持ちが左右されます。
周りのセラピストが上手く見えるほど、自信を失いやすい
同じ店舗で働いていると、他のセラピストの施術を見る機会も多いです。
- 指名が多い人。
- お客様との会話が上手な人。
- 自分が知らない手技を使っている人。
- 施術後にお客様から「すごく楽になった」と言われている人。
そんな姿を見ていると、
「自分にはあんな施術はできない」
「もっと技術を覚えないといけない」
と思うこともあるでしょう。
そして、
「たくさん技術を増やさないといけない」
と思いがちです。
しかし、ここで一度考えてほしいことがあります。
「その人の“どこを見て”自分より施術が上手いと判断したのでしょうか?」
実は、「施術が上手い」という言葉はよく使われる一方で、何をもって上手いとするのかは、とても曖昧です。
自分の中に「施術の上手さを判断する基準」はあるのでしょうか?
だからこそ次に考えたいのが、
「そもそも、施術が上手いとは何なのか?」
ということです。
「今の自分」が「本当に悩んでいる内容」を振り返りたい方はこちら
関連記事:セラピストはやめとけと言われる6つの理由|20年続ける私が本音で解説
そもそも「施術が上手い」とは何でしょうか?
「もっと施術が上手くなりたい」
セラピストとして働いていれば、一度はそう思ったことがあるのではないでしょうか。
もちろん、技術を高めることは大切です。
先ほども言いました。
一つ考えてみてください。
「施術が上手い」とは、具体的に何ができるようになることでしょうか。
きれいな姿勢で施術できることでしょうか。
強い圧を入れられることでしょうか。
もちろん、どれも技術の一つです。
ただ、それだけで「この人は施術が上手い」と決められるわけではありません。
手技の多さや押し方だけでは、施術の上手さは決まらない
新人の頃は、知っている手技が増えるほど施術が上手くなるように感じることがあります。
「あの人は自分の知らない手技を知っている」
「自分ももっといろいろな押し方を覚えたい」
そう思って勉強することもあるでしょう。
もちろん、使える手技が増えることには意味があります。
選択肢が増えれば、さまざまなお客様に対応しやすくなるからです。
しかし、「手技をたくさん知っていること」と
「そのお客様に合った施術ができること」は、
必ずしも同じではありません。
「このお客様には、今このような施術をした方がいい」
と考えて選べるのであれば、一つひとつの手技に意味が生まれます。
「何ができるか」だけではなく、「なぜそれをするのか」まで考えられること。
私は、そこにも施術の上手さが表れると思っています。
同じ手技でも、お客様によって感じ方は変わる
また、他の上手い・下手を簡単に決められない理由があります。
それは、同じ施術をしても、お客様によって感じ方が違うということです。
したがって、
「この押し方ができれば正解」
「この手技を使えば誰にでも喜ばれる」
という一つの答えがあるわけではありません。
施術とは、覚えた技術を再現するだけではなく、その人に合わせて選び直していく仕事でもあります。
そう考えると、自分に足りないものをすべて「技術不足」という言葉だけで片づけることにも、少し違和感が出てくるのではないでしょうか。
では、自分の施術に迷いが生まれる本当の原因はどこにあるのでしょうか。
「技術への悩み」を振り返るにはこちらの記事
関連記事:技術に自信がない…。不安を抱え続けるセラピストが見落としていること
自信が持てない原因は「技術不足」だけではありません
では、どのように「施術・技術」を見ていくべきなのか確認していきましょう。
「なぜここを施術するのか」を説明できますか?
普段の施術を少し思い返してみてください。
「肩がつらいと言われたから、肩を押す。」
「腰がつらいと言われたから、腰をほぐす。」
もちろん、それが間違っているわけではありません。
お客様が気になっている場所を施術することは、とても大切です。
ただ、もう一歩だけ考えてみます。
「なぜ、今この場所を施術しているのか?」
この質問に、自分なりの理由を持って答えられるでしょうか。
例えば肩を施術するとしても、
「肩がつらいと言われたから」
「マニュアルだから」
だけではなく、
「ここを触ったときに張りを感じたから」
「動きを確認したときに、この辺りが気になったから」
など、「自分が何を考えて、その場所を選んだのかを意識」することが大切です。
しかし、理由がないまま施術をし、仮に良い反応があっても、
「今日はたまたま上手くいった」
で終わってしまいます。
判断する基準がないと、毎回の施術に迷いが生まれる
施術を受けるお客様は、毎回同じ症状ではありません。
・肩がつらい人。
・全身が疲れている人。
さまざまなお客様が来店します。
そのたびに、
「今日はどこから施術したらいいのかな?」
「この人には何をしたらいいんだろう?」
と迷っていると、「技術に自信がなくなります」。
ここで必要になるのが、自分なりの「判断する基準」です。
体に触れる。
張りや動きを確認する。
施術中の反応を見る。
そして、
「では、こういう施術を考えてみよう」
となる。
こうした小さな判断を積み重ねると、施術の内容は少しずつ
「覚えた手技を行うもの」から
「自分で組み立てるもの」へ
と変わっていきます。
自信とは、「絶対に正しい施術ができる」と考えることではありません。
分からなくても、自分なりに考え、施術し、その結果から次を判断できる。
その繰り返しが、自分の施術に対する迷いを少しずつ減らしていきます。
だからこそ、これから身につけたいのは、手技の数だけではありません。
目の前のお客様に対して「何をするか」を自分で考え、選べる力です。
では、その力が身についてくると、施術はどのように変わっていくのでしょうか。
自信につながるのは「自分で施術を組み立てられること」
施術に自信を持つために、すべての技術を身につける必要はありません。
そもそも、セラピストとして働いている限り、「これですべて覚えた」と言える日はなかなか来ないと思います。
だからこそ、
「もっと技術を覚えたら自信が持てる」
「もっと知識が増えたら迷わなくなる」
と考えていると、いつまでも自信を持てない日々は続くでしょう。
大切なのは、手技を増やすことより「考えて選べること」
例えば、肩がつらいというお客様が来店したとします。
以前であれば、
「肩がつらいから肩をほぐそう」
と考えていたかもしれません。
しかし、自分で考えて施術するようになると、
「肩のどの辺りが気になるのだろう」
「普段はどんな姿勢で仕事をしているのだろう」
と、少しずつ確認することが増えていきます。
その結果、
「まずここを施術してみよう」
と、自分で施術を組み立てられることができるでしょう。
施術を組み立てるというのは、最初から正解を知っていることではありません。
十人十色、むしろ正解なんてありません。
目の前のお客様に一生懸命になって「今はこれを選んでみよう」と判断することです。
施術に理由が生まれると、お客様の反応から次を考えられる
自分で考えて施術するようになると、お客様の反応の見方も変わってきます。
例えば、ある箇所を施術したあとにお客様から、
「さっきより楽です」
「あまり変わらないかも」
様々な反応があります。
しかし、これも一喜一憂だけの経験ではなくなります。
その時の「喜び」・「ショック」もあるかもしれませんけどね。
ちなみに私にも「喜び」・「ショック」はありますよ。
でもその「お客様の反応」は、自分の施術が「上手い・下手」を決めるだけではなく、
次の施術を考えるための情報にもなります。
これをたくさん経験すると
「自分は施術が下手なんだ」
という気持ちは薄れます。
「上手くなりたい」から「判断できるようになりたい」へ
施術に自信が持てないとき、多くのセラピストは「もっと上手くならなければ」と考えます。
しかし、「もっと上手くなれば自信が持てる」と考え続けていると、いつまで経っても自分より上手く見える人が現れます。
目指したいのは、「何でもできるセラピスト」ではなく、目の前のお客様に対して自分で考え、判断できるセラピストです。
一回一回の施術の中で、自分なりに考えることで成長します。
自信は、技術の数ではなく判断の積み重ねから生まれる
新人の頃は、自分の知らない手技を使っている人を見ると、それだけで「上手い人」に見えることがあります。
しかし、長く施術を続けていくと、手技を知っているだけでは対応できない場面がたくさん出てきます。
自信とは、「自分の施術は絶対に正しい」と思い込むことではなく、自分で考えた経験が積み重なっていくことで生まれるものだと私は考えています。
一回の施術で突然、自信が身につくわけではありません。
考えて、試して、反応を見て、また考える。
その小さな判断の積み重ねが、やがて「自分はこう考えて施術する」という自信につながっていきます。
自分なりの「施術の軸」を持つことから始めよう
大切なのは、自分なりの「施術の軸」を持つことです。
施術の軸といっても、最初から難しいものを作る必要はありません。
「一つの箇所を施術したら、その反応を確認する」
「なぜここを施術するのか、一度自分の中で考えてみる」
こうした小さなことでも構いません。
大切なのは、何となく施術を進めるのではなく、自分なりの理由を持って一つひとつの施術を選ぶことです。
そうなれば、技術を学ぶ目的そのものが変わってきます。
そして技術は、「自分の上手さを証明するため」ではなく、
今いるお客様に合わせた「選択肢」
へと変わります。

