⑧ 判断基準OS|迷った時に「何を優先するか」を揃える

【もう一人の店長OS|思考ナビ】
このページは、店長がいなくても現場が回るための「判断の型(考え方)」の一部です。
「OS」とは、「判断と行動」を統一する「土台」です。
「店長OS」とは、店舗で行うスタッフの判断と行動を、同じ基準でそろえるための考え方です。

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⑧ 判断基準OS|迷った時に「何を優先するか」を揃える

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⑧ 判断基準OS|迷った時に「何を優先するか」を揃える

店長がいないと現場が止まる。
注意や修正が増える。
任せたいのに任せられない。

これらの根っこにあるのは、だいたい同じです。
迷ったときに戻る基準がない

だから第3章の最初に作るのは、売上でも行動でもなく、
判断基準OSです。

判断基準OSとは「迷ったときの戻り先」

判断基準OSは、マニュアルではありません。
正解を増やすものでもありません。

役割は一つです。
迷ったときに、全員が同じ場所に戻れるようにする

そのために、まず揃えるのはたった3つです。

  • 優先順位:迷ったら何を先にするか
  • 許可ライン:どこまで現場判断で進めてよいか
  • 相談ライン:どこから先は必ず相談するか

これが揃うと、現場の「止まる合理性」が弱くなり、動ける範囲が増えます。

① 優先順位|迷ったら何を先にするか

現場が詰まるとき、よくあるのはこれです。
全員がそれぞれの正しさで動いている

だから、まずは優先順位を一つに揃えます。
ここでは「完璧な優先順位」を作る必要はありません。
まずは“揉めない基準”を作るだけで十分です。

優先順位の基本形(テンプレ)

多くの店舗で使える、最初の型はこれです。

  1. 安全・事故防止(トラブルを先に止める)
  2. 目の前のお客様(対応の質を落とさない)
  3. 予約枠・時間(回転と遅れを管理する)
  4. 売上を作る行動(提案・次回・単価)
  5. 作業・片付け(後回しで良いもの)

※業態によって2と3の順番が入れ替わることもあります。
大切なのは「店としての順番」を決めることです。

優先順位を決めるときの注意

  • 例外を全部書かない(例外は増えるほど止まる)
  • 忙しい日ほど“優先順位に戻る”と決める
  • 優先順位を「人」ではなく「店の基準」にする

② 許可ライン|どこまで現場判断で進めてよいか

⑤で整理した通り、任せられない原因は「範囲が曖昧」でした。
だから許可ラインを作ります。

許可ラインの役割はこれです。

ここまでは、現場判断で進めてOK。
店長不在でも止めなくていい。

許可ラインの基本形(テンプレ)

  • 定型対応(いつもの対応)
  • 影響が小さい調整(小さな変更)
  • すぐに戻せる判断(やり直しが効く)

許可ラインがあると、スタッフは「確認」から解放されます。
店長側も「勝手にやられる不安」が減ります。

③ 相談ライン|どこから先は必ず相談するか

相談ラインは、現場を止めるためのルールです。
「止める」=悪いことではありません。
大事故を防ぐために止めるのが相談ラインです。

相談ラインの基本形(テンプレ)

  • お客様トラブル・クレーム
  • 返金・大幅な値引き
  • 予約枠や売上に大きく影響する変更
  • スタッフ間で意見が割れて判断が揃わないとき

相談ラインがあると、店長は安心して任せられます。
そして現場も「これ以上は止めていい」と分かるので、無理をしなくなります。

判断基準OSは「文章量」ではなく「運用」で効く

ここで大事なことを一つ。
判断基準OSは、長い文章を書けば強くなるわけではありません。

強くなるのは、これが決まったときです。

  • 迷ったら優先順位に戻る
  • 許可ラインの範囲は現場で進める
  • 相談ラインは躊躇なく止める

つまり、判断基準OSは「読むもの」ではなく、
現場が使うものです。

次にやること:売上を「構造」で見る

⑧で、迷ったときの戻り先ができました。
次の⑨では、売上を感覚ではなく「構造」で見るOSに進みます。

数字が見えると、現場の行動が揃いやすくなります。
そして「忙しいのに伸びない」「暇な日に崩れる」を改善できるようになります。


次に読むページ

判断基準OSは、優先順位・許可ライン・相談ラインの3つでできていました。
次は、売上を「構造」で捉えて改善点を見える化します。

👉 次へ:⑨ 売上構造OS|数字を感覚ではなく「構造」で見る

👉 前へ:⑦ もう一人の店長OSとは何か

👉 第3章の一覧に戻る:第3章|もう一人の店長OS(⑦〜⑩)


前後ナビ(このOSの中での位置づけ)

前の記事⑦では、
店舗は「頑張り」ではなく戦略で回っている、という前提を置きました。

この⑧は、その戦略を現場に置くための最初のOSです。

迷ったら、ここに戻る。
判断に迷わない現場を作るのではなく、戻れる基準を置く。

現場が止まるときは、たいてい「作業」ではなく判断で止まっています。
だから、まず揃えるのは技術ではなく、優先順位と判断ラインです。

このページ(⑧)が“戻り先”として機能すると、
店長の不在は「停止」になりません。

次の記事では、もう一段広げます。
判断基準が揃った上で、売上を構造で見る(客層OS)に進みます。


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「うちの現場、何を優先すべきかがバラバラ」
「誰がどこまで判断していいか曖昧」
「店長がいないと止まる」

そう感じたら、相談ページから状況を教えてください。
まずは最小OS(優先順位・相談ライン)から置ける形に整理します。

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