このページは、店長がいなくても現場が回るために「判断の型(OS)」をまとめた一部です。
「OS」とは、「判断と行動を統一」する『土台』を言います。
「店長OS」とは、店舗で働くスタッフの「判断と行動」を、「同じ基準」にするためのものです。
このWebは「読むだけで終わらず、現場スタッフが“判断と行動を見直す”ための入口として使えます。
もう一人の店長OS > 第2章|評価されない構造 > ⑥ 頑張るほど損をする現場の正体
⑥ 頑張るほど損をする現場の正体
店長の仕事は、現場の最終判断をすること。
そう思われがちです。
もちろん、判断は必要です。
でも店舗が増えるほど、忙しくなるほど、判断は増えます。
そして店長はこうなります。
「今日も判断で終わった」
「結局、全部自分に戻ってくる」
「任せたいのに任せられない」
この状態のままだと、店舗はずっと「店長依存」のままです。
だから第2章では、店長の仕事を捉え直します。
店長の仕事は、判断することだけではない。
判断の基準を、現場に残すこと。
判断が増えるほど、店長は「ボトルネック」になる
現場が止まる構造(第1章)でも触れましたが、
判断が1人に集まると、現場は止まりやすくなります。
そして、判断が集まると店長はボトルネックになります。
- 店長がいないと判断が止まる
- 店長が忙しいほど確認が滞る
- 判断が遅れるほど、現場が詰まる
ここで重要なのは、店長が悪いのではなく、
運営の設計が「判断を集める構造」になっているということです。
「判断」を残すのではなく、「基準」を残す
店長が現場でやっていることを分解すると、実はこうです。
- 状況を見て
- 優先順位を決めて
- 許容範囲を判断し
- 必要なら相談・変更を決める
この一連の“思考”が店長の価値です。
でも、毎回これを「口頭で判断」していると、現場は店長待ちになります。
したがって、残すべきは、結論ではなく、判断の基準です。
「こういう状況では、これを優先する」
「ここまでは現場判断でOK」
「ここからは必ず相談」
これが現場に置かれると、店長がいなくても回り始めます。
店長が残すべき「3つの基準」
このOS(同じ基準)の中核になるのは、次の3つです。
① 優先順位(迷ったら何を先にするか)
現場が止まるとき、多くは「何を先にすべきか」が揃っていません。
優先順位が揃うと、現場は迷いにくくなります。
② 許可までの基準(どこまで現場判断で進めてよいか)
⑤で整理した通り、任せられない原因は「範囲が曖昧」だからでした。
許可ラインが明確になると、現場は動けます。
③ 相談する基準(どこから先は必ず相談するか)
相談ラインがあると、ズレが大事故になる前に止められます。
店長側も安心して任せられます。
「基準を残す」と、店長の負担は減るのに現場は強くなる
ここで逆転が起きます。
店長が全てを判断するほど、現場は弱くなり、店長は忙しくなります。
しかし、基準を残すほど、現場は強くなり、店長の負担は減ります。
- 確認が「許可までの基準/相談する基準」に集約される
- スタッフが判断できる範囲が広がる
- 注意が「結果」ではなく「基準」に変わる
こうして、店長がいなくても回る土台ができます。
第3章へ:OS(同じ基準)として具体化する
第2章でやったのは、視点転換です。
正解を増やすのではなく、基準を残す。
判断を抱えるのではなく、判断の型を置く。
次の第3章では、この「基準」をOS(同じ基準)として具体化します。
現場に置ける形にするために、判断・売上・行動の3つを整理していきます。
第2章に戻る:第2章|評価されない構造
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相談したい方へ
「うちの現場だと、どこが詰まっている?」
「判断を置くなら、何から決めればいい?」
「最小限のOS(同じ基準)でいいから形にしたい」
そう感じたら、相談ページから「今の状況」を教えてください。
現場の“止まり方”を整理して、最小限のOS(同じ基準)から設計します。
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